プロに聞く!子ども用ヘルメットのお悩み相談

Kids | 2023.03.31

シンプルなデザインと使いやすさが魅力の、nicco ベビーLヘルメット tokyobike Limited。子ども用ヘルメットブランドniccoとトーキョーバイクがコラボして生まれた、カラー別注のオリジナル商品です。
 
このJournalは、niccoの製品メーカーであるクミカ工業株式会社の小林さんをお迎えした、子ども用ヘルメットの全般のお悩み相談です。ヘルメットのプロとも言える小林さんに、子ども用ヘルメットの選び方から日々のお手入れ、買い替えのタイミングなど、素朴な疑問にお答えいただきました!

 
前回のJournalでは、nicco ベビーLヘルメット tokyobike Limitedの魅力や開発秘話についてお話を伺いました。ぜひそちらもお読みください。)

 
まずは安全基準を必ずチェック。
 
nicco 調整ダイヤル

SG規格のステッカー

 
まずは安全規格をクリアしているか確認しましょう。
 
何のためにヘルメットを被るのかというと、やはり安全のためですよね。そのためにもSG規格(※)や、それに準ずる各国の規格を取得しているかどうかは是非確認してほしいポイントです。ヘルメットの中にはかなり価格帯が低いものもありますが、そういったものは何の規格も通っていないものが多いですね。
 
日本の安全規格であるSGにこだわる必要はありません。各国同じくらい厳しい規格なので、欧州やアメリカの規格でも構いません。まずはそういった安全規格のマークがあるかをチェックしていただくのがいいと思います。
 

※ SG規格
生活用品が安全基準を満たしていることを示すマーク。一般財団法人製品安全協会が定める製品安全のための認定基準をクリアした製品に付与される。

 

 
お子さまの好みとサイズもポイントです。
 

安全性はもちろんですが、お子さまの好みに合うかどうかも重要です。せっかく購入してもお子さまが気に入らないと被せるのが本当に大変なんですよね。
 
そしてサイズが合っているものを選ぶこと。
安全のためにはしっかりとフィットしていることが大切です。被った状態で頭をブンブンと振ってみて、転げ落ちたりしないかをチェックしてみてください。
 
 
実寸を測ってフィット感を確かめましょう。

実際にお子さまの頭のサイズを図ることがやはり大切です。耳のすぐ上あたりの円周を図りましょう。”とりあえず大きめ”を購入される方が多いのですが、ヘルメットはフィットすることがとても大切です。
 
ハチが張っているお子様の場合は、頭囲のサイズだけでなく、ヘルメットの内寸と合うかどうかも重要ですね。niccoの場合は内寸を図れる型紙を用意しているので、是非活用してみてください。フィッティングサービスがある場合はそれを活用するのもいいと思います。
 
かわいいキックバイク
 
ゆるすぎず、きつすぎずを意識しましょう。
 
あご紐はゆるすぎず、きつすぎず。目安は指が2本入るくらいの隙間があるのがベストです。
後頭部で調整できるものは、締め付けすぎず、かつずれたりしないように。被った状態で頭をブンブンと振ってみて、落ちない程度が適正です。
 
 
首元の少し上の丸みがなくなるところ、調整ダイヤルの下あたり。
 
nicco ベルト

後頭部のベルトはロールオフベルトといいます。首元の少し上の丸みがなくなるところ、調整ダイヤルの下あたりに来るのがベストです。このベルトは急ブレーキ等など前方向にGが掛かる衝撃に対して、ヘルメットが前にずり落ちないように引っかかってくれるための重要なベルトなんですよ。
 
 
天敵は紫外線。できれば室内で保管しましょう。
 
直射日光を避けることが大切です。表面のプラスチック樹脂には紫外線が天敵です。濡れた肌に紫外線を受けるとダメージが大きいのと同じように、雨に濡れた状態で直射日光を当てるのはよくないですね。
 
自転車の荷台にどんと載せたまま、というのはよくありそうですが、毎日の蓄積されていくのでできれば室内で保管が良いですね。ただSGマークを取得するためには耐光性試験をクリアする必要もあるので、その規格をクリアしているものはある程度の耐光性があるはずです。気にしすぎなくても大丈夫ですよ。
 
 
基本は水拭きか、アルコール消毒。
 

 
水拭きか、アルコール消毒がおすすめです。シンナーや除光液は樹脂が剥げて弱くなってしまうので注意です!
 
インナークッションが取り外せるものは、水でもみ洗いしてください。直接肌に触れるので、できる限り清潔に保つことが大切です。特に夏は汗をかきやすく、カビも生えやすいのでこまめに洗うことをおすすめします。
 
それからちょっとした豆知識なんですが、夏場はインナークッションを洗ったついでに冷蔵庫で冷やすと、次にヘルメットを使う時にひんやりしておすすめです!「使ったら洗って、また冷やす」を繰り返すと、いつも清潔で快適ですね。
 
niccoのヘルメットの場合、天井のクッションは取り外せません。ここは水拭きやアルコール消毒でケアしつつ、気になる方は1年に1回でも買い替えるのが良いと思います。(※)
 

※ インナークッションの買い替え
メーカーにより取り外して洗えるものとそうでないものがあります。niccoのヘルメットの場合、天井部分は取り外して繰り返し使用することは出来ませんが、nicco ONLINE STOREで交換用パーツが販売されています。

 

 
購入から3年が目安。
 
保管状況や使い方にもよりますが、購入してから3年が買い替えの目安です。
 
外側のプラスチック樹脂が紫外線や雨風、温度差で劣化していくので、その劣化に耐えうる期間が約3年なんです。お子さまの場合は、ちょうど3年くらいで次のサイズにステップアップする方が多いので、素材の劣化だけでなくフィット感の面でも良い目安になると思います。
 

ヘルメットに関するお悩み相談、いかがでしたか?
お子さまのためのヘルメット選びや日々のお手入れの参考になれば嬉しいです。

 
お子さまの安全を守る大切なヘルメット。
確かな品質と、お子さまの成長に合ったサイズ、そして適切にフィッティング(調整)して被ることが大切なんですね。
また、楽しく自転車に乗るためには、お子さまの好きな色やデザインであることも重要なポイントだと思います。

お気に入りのヘルメットで、安全なサイクリングを楽しみましょう。
 
最後までお読みいただきありがとうございました!

子ども向けヘルメットラインアップ

 

1歳半〜 (キックバイクにおすすめ)


ベビーLヘルメット

tokyobike Limited

little nutty
頭囲:47〜52cm (1歳半〜4歳)

上から見るとお花柄のような可愛い通気口。回しやすい大きさのサイズ調整ダイヤル。

頭囲:48~52cm (2〜4歳)

バックルは片手で簡単に操作でき、皮膚を挟まないマグネット式。


 
3歳〜 (はじめての自転車におすすめ)


Thousand Jr.
SAWAKO
Street
頭囲:49〜53cm (3歳〜6歳)

あご部分には取り外し可能なクッション材。リフレクター素材のステッカー付き。

頭囲:51〜54cm (4歳〜6歳)

NY生まれのヘルメット。絵柄部分はリフレクター素材を使用しており、夜や暗がりも安心。

頭囲:52cm-56cm (4歳〜7歳)

バックルは片手で簡単に操作でき、皮膚を挟まないマグネット式です。

1歳半〜 (キックバイクにおすすめ)


ベビーLヘルメット

tokyobike Limited

little nutty
頭囲:47〜52cm

年齢目安:1歳半〜4歳

上から見るとお花柄のような可愛い通気口。回しやすい大きさのサイズ調整ダイヤル。

頭囲:48~52cm

年齢目安:2〜4歳

バックルは片手で簡単に操作でき、皮膚を挟まないマグネット式。


 
3歳〜 (はじめての自転車におすすめ)


Thousand Jr.
SAWAKO
頭囲:49〜53cm

年齢目安:3〜6歳

あご部分には取り外し可能なクッション材。リフレクター素材のステッカー付き。

頭囲:51〜54cm

年齢目安:4〜6歳

NY生まれのヘルメット。絵柄部分はリフレクター素材を使用しており、夜や暗がりも安心。

 
Street
 
頭囲:52cm-56cm

年齢目安:4〜7歳

バックルは片手で簡単に操作でき、皮膚を挟まないマグネット式です。

 
 

 
※年齢は目安です。ヘルメットは頭の大きさに合わせてお選びください。