【開発者に聞きました】幼児向けヘルメット、nicco ベビーLヘルメットの魅力

Kids | 2023.03.31

tokyobike paddle

シンプルなデザインと使いやすさが魅力の、nicco ベビーLヘルメット tokyobike Limited。tokyobike paddleと同色展開という豊富なカラーリングで、ご好評いただいている商品の一つです。
 
今回の対談企画では、子ども向けヘルメットブランドnicco(ニコ)の製品メーカーであるクミカ工業株式会社の小林さんに、商品の特徴やおすすめポイントをお伺いしました!

お客さまの声から生まれた、絶妙なサイズのヘルメット

 

ー 小林さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

 

さっそくですが、このベビーLヘルメット tokyobike Limitedは、niccoのベビー用ヘルメットをtokyobikeオリジナルカラーで制作していただいた「カラー別注」という形のコラボレーションになりますね。
47cm-52cmというサイズ感が絶妙で、大変ご好評いただいている商品の一つです。
このヘルメットはどのような経緯で生まれたのでしょうか。

 
 

nicco ベビーLヘルメット
ベビーLヘルメット tokyobike Limited

クミカ工業株式会社 小林さん (以下、小林)
このベビーLというサイズは、こども用ヘルメットniccoシリーズの中で一番最後に登場した大きさです。なぜ、ある意味中途半端ともいえるこのサイズが作られたかというと、単純にお客さまのリクエストが多かったからなんです。

 

ー そうだったんですね。初めてお聞きしました。

 
小林
まず最初に作ったベビー用のヘルメットは、46cm〜50cmというひと回り小さなサイズでした。開発当時は幼児向けヘルメット自体が珍しく、「小さいサイズでSG規格(※1)を取得するのは難しい」「そんなに小さいサイズは必要ないのでは?」という声が社内でも少なくありませんでした。

 

ですが、お客さまからは確かなニーズがありましたので、試行錯誤を重ねてなんとかSG規格を取得、製品化にこぎつけたんです。それが、【ベビーヘルメット】という商品です。発売当時、一般的に売られている子ども用ヘルメットの中で一番小さなヘルメットでした。

 

でも、赤ちゃんって頭の大きさに個人差があるんですよね。大きい小さいはもちろん、ハチが張っていたり、頭の形もいろいろ。
「せっかくこのベビーヘルメットがかわいいと思ったのに、サイズが合わずに被れない」「ベビーとキッズの中間の大きさで、ベビーヘルメットと同じのデザインのものがほしい」というお声がものすごく多くて、その結果、このベビーLヘルメットという商品ができたんです。

tokyobike paddle travel bag 

人気カラーの一つ、アイボリーのカラーコーディネート

ー お客さまのリクエストから生まれた商品、ということですね。人気があるのも納得です。
トーキョーバイクとコラボしてみて、いかがでしたか?

 
小林
一番印象的なのはカラー展開でした。niccoのカラー展開とはかなり違うものでしたし、色を選ぶ楽しみが増えたと思います。特にアイボリーやブルージェイドといったカラーは、ユーザーさんの心を掴んでいるカラーだなと思いました。

 

ー ありがとうございます!確かにどちらも人気のカラーです。

niccoならではの使いやすいポイント

 
ー 幼児向けヘルメットは他社さんのものも含めていろいろな商品があると思いますが、niccoならではの使いやすさ・おすすめポイントを教えていただけますか?
 
小林
まず1つ目はサイズ調整ダイヤルです。
ダイヤルを回すと簡単に調整できる仕組みです。カチカチと音がなることでしっかりと切り替わっていることがわかりやすい。

 

nicco 調整ダイヤル
nicco 調整ダイヤル

 

2つ目のポイントは、おでこにあたるフロントパッド。
取り外しができるので、汗をかいても洗うことができ、いつも清潔にお使いいただけます。また素材にもこだわっていて、おむつカバーにも使われる国産生地を採用しました。小さなお子さまがなるべく快適にお使いいただけるよう工夫しています。

 

nicco インナーパッド
おでこのインナーパットは取り外し可能

 

最後のポイントはやっぱりデザインですね。
かわいらしいコロンとした丸いフォルムは、保育園帽をイメージして作りました。ヘルメット自体がファッションのじゃまにならないように、シンプルなデザインにしています。「ヘルメットを被ったら更にかわいく見える!」というお声をいただくのがとても嬉しいです。

 

nicco 丸くて可愛いヘルメット
丸くて可愛らしいフォルム

 
ー うちの子も被っているんですが本当に可愛いんですよね。1歳の始めから使い始めて今が3歳半くらい。そろそろ買い替えかなと言うタイミングですが、家族でも「しっかり長く使えたね」と話しています。
おしゃれなキックバイクと補助輪付き自転車に乗る子供

左は5歳、右は3歳の女の子。同じヘルメットを着用。

製品開発秘話 「自分の子どもに被せたいヘルメット」

 

ー nicco ベビーLヘルメットの他社製品との違いはなんでしょうか?

 
小林
先程お話した可愛らしいフォルム、この丸くコロンとしているデザインは、やはり自信があります!そのデザインにも繋がる所なのですが、他社のベビー用ヘルメットに比べて、小ぶりにできているのが可愛いらしく見えるポイントなんですよ。

 

niccoの場合は、制作段階から「自分の子供に被せたい」という思いでデザインされました。ヘルメット自体を小ぶりにすると、SG規格の衝撃試験をクリアするのが本当に大変なんです。小ぶりのフォルムを維持するため、内側に特殊な発泡素材を使用し、薄さを保ちつつ安全性も担保するための試行錯誤を重ねながら、やっとその衝撃試験をクリアしました。

 

赤ちゃんの小さな頭の上に大きなヘルメットがのせられている、まるでキノコのような状態のヘルメットもたまに見かけますが・・・(笑)、niccoのヘルメットは小ぶりなフォルムなのでその様になることはありません。
ここは自信を持って他社とは違う!と、言えますね。

シンプルでかわいいキックバイク 自転車の練習におすすめ
小林
逆に、後ろの調整ダイヤルは他社のものより大きいと思います。目立たなくさせるためにあえて小さくしているものも多いのですが、niccoの製品は使いやすさを重視して大きくしているんです。しっかりフィットしていないと安全性に関わりますから。

 

ー 確かに。この調整ダイヤルのところ、子どもと向かい合った状態でヘルメットを被せて、そのまま頭の後ろに手を回して簡単にくるくると調整できます。ある程度の大きさがあるから使いやすいんですね。
ヘルメットは安全のために使用するものですし、機能性とデザイン性のどちらも大切ですね。
 
ベビーLヘルメットの魅力がよくわかりました!小林さん、ありがとうございました。

 


 

次回はこども用ヘルメット全般のお悩み相談です。ヘルメットの選び方やメンテナンス、買い替えのタイミングなど、誰もが気になるポイントを紹介していただきたいと思います! 関連記事より、ぜひあわせてお読みください。

※ SGマーク(SG規格)とは

生活用品が安全基準を満たしていることを示すマーク。一般財団法人製品安全協会が定める製品安全のための認定基準をクリアした製品に付与される。