「感覚を仕組みに置き換える、トーキョーバイクのものづくり」商品設計の求人に込めた、私たちの想い

Recruit | 2022.03.14

現在、トーキョーバイクで商品設計を担当してくれる方を募集しています。

 

Recruit – tokyobike

 

基本的な募集要項は、上記のページにまとまっています。

 

でも、募集要項からはこぼれ落ちてしまう、「私たちがどんな気持ちを抱いてものづくりをしているか」「どういった仲間たちが働いている会社なのか」といった想いも、求人に興味を持ってくださった方にはきちんと伝えたい。

 

そこで今回、トーキョーバイクで執行役員としてプロダクトマネージャーを担当する田代と、商品企画とPRを担当する小西が、今回の求人を始めた理由やふだんの仕事について語り合いました。

トーキョーバイク採用インタビュー

写真左) 田代 勇輔   写真右) 小西 遥

今回の対談に際し、トーキョーバイクの仕事がより客観的にお伝えできるよう、対談の聞き手役をライターの飯田さんにお願いしています。


飯田光平。on the hill 代表。本屋で働きつつ、編集やライティングを行う。
https://onthehill.work/

トーキョーバイクについて、仕事について、人生をより豊かにすることについて。

 

この記事が、あなたが一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。

 
 

現状のラインナップを整理して、あるべきものをつくる

 

—— 今回募集するのは、「商品設計」を担う人とお聞きしました。これは、すでにそういった部署があり、そこに新たな人を入れたい、ということなんでしょうか。

トーキョーバイク採用インタビュー

 小西:
いえ、ちょうど今、自転車をはじめとしたものづくりのチームを、新しい形で立ち上げるところなんです。

 

これまでは、主に代表の金井が「こんな自転車があれば、人生をより楽しめる人がいるんじゃないか」とイメージを紡ぎ、設計担当と一緒に具体的に詰めていく形を取っていました。

 

しかし、これではラインアップを増やしていくのに時間がかかってしまう。また、企画の立案から販売までをチームで行うことで、お客様にもコンセプトやストーリーをお伝えしやすくなると考えているんです。

 

—— なるほど。今回の求人は、そのチームの中で具体的な技術部分を担う人を求めている、ということなんですね。

 

 小西:
そうなんです。これまでトーキョーバイクが出してきたモデルは、その時々で必要だと思ったのものを形にしてきたので、まとまりという面ではやや弱いんです。会社のポートフォリオとして「こちらのモデルとあちらのモデルは、住み分けができるね」といったように、全体的にはまとまっていなくて。

 

 田代:
増えていったモデルを、ここで一度、トーキョーバイクのプロダクト全体からながめてみたいんです。今も「このモデルは、こういった課題を解決することに構造を寄せよう」「需要があるのに、それを満たすモデルがまだないからつくろう」と議論しているところですね。

 

その議論を経て、トーキョーバイクがつくるべきプロダクトが見えてきた時に、具体的に形に落とし込むのが設計の仕事ですね。

 

 

感覚を仕組みに変換させていく

 

—— 商品設計の仕事は、具体的にどういう作業をするのでしょうか。たとえば、自転車の図面を引いたりするんですか?

トーキョーバイク採用インタビュー

 田代:
図面の作成は、外部にお願いする予定です。トーキョーバイクでやってもらいたい設計の仕事は、「新しい自転車を企画し、生み出すまでの進捗管理」と思っていただくのが分かりやすいと思います。

 

たとえば、「こういったコンセプトの自転車をつくりたい」というオーダーが出てきたら、仕様をまとめて、図面を引いてもらう。それを海外の工場とやりとりし、まずはサンプルを送ってもらう。サンプルを組み立て、試走し、デザインや乗り心地がイメージと合っているかを確認。そこで気づいた点を工場に伝え、またサンプルを送ってもらい……といった工程を繰り返すわけです。

 

—— イメージを具現化させるまでプロジェクを進めていく、ディレクション的な動きになるんですね。トーキョーバイクの自転車としてふさわしいか、その判断も設計担当が担うのでしょうか?

 

 小西:

出来上がったサンプルは、ほかのスタッフも試走してフィードバックを返すので、設計の方に全てをお任せするわけではありません。ただ、むしろこの「フィードバックを受け止める能力」が、とても重要になってきます。

 

「乗り心地がよいか」って、数値に還元しづらいんです。「この部分が、ちょっと気持ち悪いんだよね」といった感覚的な言葉が返ってくることも多い。その違和感を解消するためには、自転車のここを修正すればいいんじゃないか、と仕組みに対応させていくんです。そういった言葉は、トーキョーバイクのブランド思想に基づいたものでもあるので、私たちのカルチャーを深く理解している必要もあるんです。

 

 田代:
たとえば、「変速させるときに、しっくりこない箇所がある」といった言葉が返ってくることがあります。それを受けて、変速の段の幅が大きすぎる、もしくは小さすぎる場所があるのかも知れない、と見当をつける。そして、どこを修正すれば違和感がなくなるのか、想像して試していく。フィードバックから、いかにインスピレーションを発揮できるかが重要なんです。

 

 

向いているのは、「モノの仕組みがわかると楽しい人」
トーキョーバイク採用インタビュー

—— 感覚を仕組みに置き換える。そのためには、自転車の構造を深く把握している必要がありますね。

 

 田代:
でも、「すでに自転車の構造的な知識を持っていなければいけない」とは考えていません。僕自身、前職は自転車とは関係ない仕事でしたから。ただし、「この部品が動くことによって、こういう動きが生まれるんだ」と、モノの仕組みに関心を持つことは大切ですね。

 

—— 募集要項にも、求める人物像に「製品の技術的・メカニック的な側面にも興味関心がある方」と書かれていましたね。そういえば、田代さんは取材に入る前に、小西さんと iPhone の構造について雑談されているのが聞こえてきました。

トーキョーバイク採用インタビュー

 田代:
わ、飯田さんにも聞こえていたんですね(笑)。僕自身、自転車だけでなく、いろいろなモノの仕組みが気になってしまうんです。というのも、製品のつくり方には様々な方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。絶対的な正解があるわけじゃないんですね。だからこそ、その形に選ばれたのには理由があるはずなんです。

 

たとえば、ネジで止める製品はネジではずすこともできる。つまり、修理がしやすいんです。ただし、ネジをはめるスペースを確保するためにサイズが大きくなるし、ネジで開けられるということは、逆に言えば「開いてしまう」デメリットもある。

 

iPhone や AirPods などの Apple 製品は、基本的に接着剤で止められているので、修理がしにくい。でも、それと引き換えにスリムな形に抑えられ、タフに扱えるわけです。

 

別の話ですと、自宅にセラミックの刃のコーヒーミルがあるんです。挽き方をネジで調整できるんですが、「どうして豆を挽く粒度をネジで調整できるんだろう」と気になり、調べたりもして。こういった構造で実現しているんだな、と仕組みが分かると楽しいんですよね。

 

 小西:
いま、田代はさりげなく「セラミックの刃の」と言いましたが、まさにそういうところですよね(笑)。モノの仕組みに興味を持ちながら、どういった構造で課題を解決できるか思考する。仕事に対して、パズルを解くような楽しみを感じられる人に、向いている求人だと思います。

 

 田代:
うん、本当にそうですね。試行錯誤し、配置した部品たちがうまく噛み合った時に「動いた!」と感動できるのが、設計の喜びです。

トーキョーバイク採用インタビュー

 小西:
自分の仕事を楽しめるって、本当に大切なことで。新しい商品をつくるためには、パワーがいるんです。そのパワーは、楽しくないと出てこない。

 

—— パワーがいる。

 

 小西:
去年、「スタッフみんなで、つくりたいものをつくろう」という呼びかけをしたんです。みんなウキウキしながら参加し、42のアイデアが生まれ、実現に向けて動き出しました。ただ、実際に実現できたのは2つだけで。

 

通常業務と並行しての活動だったため、忙しさも要因のひとつです。ただ、入口から出口まで、社内で調整をこなしながらものづくりの様々なハードルを越えるのは、とても大変なこと。この仕事に心が躍っていないと、途中で力が尽きてしまうと思います。

 

—— 楽しくないと、続かない。トーキョーバイクのプロダクトも、「人生を楽しむためのモノ」ですものね。

 

 小西:
そうなんです。だからこそ、入社してくださる方にも「年間〇〇商品を出すのがノルマ。だから、企画は△△個出してください」といった、追い込むような形で働いてほしいとは思っていないんです。自分自身が楽しめていないと、お客さまに楽しんでいただくモノはつくれない。

 

できれば、「こんな商品があったら、もっとみんながハッピーになるのに」と、欲張りな気持ちを持って一緒に働いてもらえたら嬉しいですね。

 

 

それぞれの領域に立ちながら、同じ景色を見ていたい
トーキョーバイク採用インタビュー

—— ここまで、トーキョーバイクに向いている人についてお聞きしてきました。逆に、「こういった人は、トーキョーバイクで働くのはつらいかも知れない」と感じる部分はありますか?

 

 田代:
小さい会社ですから、設計の仕事だけが求められるわけではありません。繰り返しにもなりますが、「こういう自転車が世の中にあったらいいんじゃないか」「お客様にはこの部分の魅力を伝えられたらいいんじゃないか」といった部分も、一緒に考えていく必要がある。エンジニアは、どうしても職人的な仕事になりやすい。でも、そこに留まらず、広がりを持てる人じゃないとつらいでしょうね

 

 小西:
たとえば、販売に関してもメイン業務として担ってほしい、というわけではないんです。でも、チームとして一緒に考えたいし、その方が楽しく働けるでしょうから。「コストは上がるけれど、このパーツを使った方がコンセプトに近づく」「この仕組みが自転車業界では新しい部分だから、そこを切り口にしてお客様に伝えたらどうだろうか」など、エンジニアの観点から提案やフィードバックをチームに与えてほしい。

トーキョーバイク採用インタビュー

—— 「自分はエンジニアなので」と領域を狭めるのは……

 

 小西:
厳しいですね。トーキョーバイクで一緒に働く上で、本人もつらくなると思います。実際に手を動かすのは自分の範囲でいいんです。それでも、同じ景色は一緒に見ていたい。

 

 田代:
エンジニアはそうなってしまいがちなんですよね。僕も、その気持ちはよく分かるんです。でも、トーキョーバイクで一緒に働く人は、そうであってはほしくない。

 

 小西:
自分の仕事を閉じてほしくないのは、関わり方を限定的にすると、周りが気軽に相談できなくなるからなんです。思いつきや感想など、自分では解決できないふわっとした声を届けにくくなってしまう。

 

 田代:
「これ、できますか?」と気さくに聞くことができて、それが実現できたら、みんなハッピーじゃないですか。でも、それがしづらい状態では働きにくいし、会社全体のスピードが落ちてしまいますから。

 

 

自由で、大変で、だからこそ楽しめる環境
トーキョーバイク採用インタビュー

—— 今回入社される方は、田代さんと小西さん、おふたりとどのように関わっていくのでしょうか。

 

 小西:
メインとしては、田代と一緒に設計の業務に携わっていただく形ですね。私は企画や販売など、入口と出口の部分に関わっているので、コミュニケーションを取る機会も多いと思います。

 

—— 田代さんを上司としつつ、小西さんとも連携を取っていくんですね。応募される方にとっては、おふたりの人となりや、会社の雰囲気も知りたいところだと思います。まずは、どうしておふたりがトーキョーバイクに入社したのか、教えてもらえますか。

ムーンスター別注

 田代:
僕はもともと、携帯電話をつくる仕事をしていたんです。携帯電話は多くの人が使う製品ですが、直接のお客様は通信事業者。設計したものがユーザーに届くまでの距離が遠く、自分のつくったものがどういう風に受け入れられ、使われているのか見えづらかったんです。

 

ものづくりは好きだけど、もう少し、ユーザーと近い仕事がしたい。そんな思いを抱いていた時に、トーキョーバイクを知って。はじめはショップのスタッフをしたり、営業をしたりしていたのですが、こうしてトーキョーバイクでもものづくりの仕事に帰ってきました。

 

 小西:
私は、大手の印刷会社に新卒で入ったんです。もともと、本屋でアルバイトするくらい本が好きで。「やりたい仕事ができている」という実感はあったものの、30歳手前になったときに思ったんです。「自分のやりたいことを見据えて、努力してかなえてきた。でも、本当にこのままでいいのか。先が見えないけれど、飛び込む。そんな挑戦をした方がいいんじゃないか」と。

 

実は私、何よりも自転車をこよなく愛している、というわけではないんです。でも、トーキョーバイクの求人には「街を楽しむプロフェッショナル」と書かれていた。「あぁ、そのプロにはなれる自信がある」と感じられたんです。

 

—— おふたりとも、もともと自転車に精通していたわけではなかった。それでも、こうして未経験の場所に飛び込んでいけるなんて、すごいですね。

 

 田代:
きっと、好奇心が強いんだと思います。それは、トーキョーバイク全体に言えることですね。やったことのないことを任される機会が多くて。それを「楽しい」と捉えられる人が集まっている印象ですね。

トーキョーバイク採用インタビュー

 小西:
多いというか、やったことのないことしか頼まれていない気がするね。

 

 田代:
あぁ、たしかに。

 

 小西:
たとえば私は、去年から「PR を担当してほしい」と言われたんです。でも、PR の仕事をしたことはないし、自分以外に担当はいない、達成すべき目標が明示されているわけでもない。

 

まずは引き受けて、本屋に行って PR 関連の本を読み込んだんです。ざっと全体像を把握し、トーキョーバイクの規模で私が実現できることを考え、提案したら、「うん、それでいいよ」と言ってもらって。

 

こうした働き方を楽しめないと、しんどいでしょうね。もちろん仲間はいるから、一緒に考えてくれる。でも、「誰かにゴールを決めてほしい」という気持ちでは、つらい環境になってしまうでしょうね。

 

—— よくもわるくも、裁量を持って自分で決められる環境。正直、転職した時はびっくりしたんじゃないですか?

 

 小西:
もちろん、びっくりしました。「ぐだぐだな会社じゃないか」って(笑)。でも、仕事や会社をよりよくしようとするアクションを止められることはありませんし、そうやって自分の仕事を反映できるのは、気持ちよいですね。

 

私、本当に転職してよかったと感じているんです。前の会社も好きだったけれど、「仕事はやるべきもの」と思っていた。でも今は、「仕事は楽しいもの、やりたいこと」と実感できています。

トーキョーバイク採用インタビュー

 田代:
前の会社にいたら味わえなかった体験ができているし、新しい景色が見れています。それは、いい意味でも悪い意味でも。トーキョーバイクで働くからこその苦労もあるけれど、これまではできなかったことができている。それが、楽しいんです。

 

—— 「苦労する」と「楽しくない」は、イコールの関係じゃないですもんね。「大変だったけど、楽しかった」と充実感を覚えることもある。

 

 田代:
本当にそう思います。商品を生み出す苦しみは、あります。でも、思い描いた自転車が実現して、お客様に届くまでを実感できるのは、とても嬉しい体験なんです。入社してくれる方とも、その喜びを一緒に味わいたい。

 

 

信頼できる仲間と一緒だから、大丈夫
秋のサイクリング

 小西:
声を大にして言いたいのが、トーキョーバイクには「いい人」しかいないんです。みんな、本当に優しくて。大変な状況でも大丈夫だと思えるのは、チームがいいから。こうした求人の際に、「職場の人間関係は、いいですよ」と、嘘偽りなく、シンプルに事実を伝えられるのはありがたいですね。

 

それに、田代はトーキョーバイクの中でも随一の優しい人間なんです。個人的には、「上司にしたら嬉しいスタッフ」No.1 ですね。

 

 田代:
え、小西さん、そんな風に思っていたんですか。

トーキョーバイク採用インタビュー

 小西:
困っている人がいたら、率先して声をかけて助けに入ってくれるんです。でも、いろいろなスタッフの頼み事を断らないので、オーバーワークになりがち。なので、入社してくれる方にはむしろ田代を助けて欲しいですね。

 

 田代:
それは、たしかにそうですね(笑)。

 

きっと、はじめての環境や、トーキョーバイクの文化に戸惑うこともあると思います。それでも、僕や、信頼できるチームと一緒に働けるので、安心してください。今回の求人をきっかけに、一緒にトーキョーバイクのプロダクトで人生をより楽しむ人を増やせていけたら、嬉しいです。ご応募、お待ちしております!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

「これは、自分のための求人なのかも知れない」

 

そんな風に感じ取っていただけたなら、下記の求人詳細をご覧いただき、ご応募いただけたら幸いです。

 

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