こんにちは、オンラインストアの谷澤です。
夏ですね。毎年この季節がくると、いかに汗をかかずに自転車をこげるか、ということをいつも考えてしまいます。
できるだけ力を抜いてこぐと、進んでいる最中は汗をかかないのでこれはなかなか!?と思いきや、降り立った後にどっときます。
さて2020年春、トーキョーバイクにTOKYOBIKE MONOという新しいモデルが登場しました。
他のモデルと比べると価格がお手頃なので、これまでトーキョーバイクを知らなかった、という方や、ずっと検討中だったという方にも、目に止めていただける機会が増えたように感じています。
そこで改めてトーキョーバイクの大人車全6種類のモデルによる特徴の違いや、選び方のポイントを、「トーキョーバイクの選び方」という記事にまとめました。
この大人車6種類の中でも、最も見た目がよく似たモデルが2つあります。
それが、TOKYOBIKE 26(以下記事内「26」)とTOKYOBIKE MONO(以下記事内「MONO」)というモデルです。
トーキョーバイクと言えば、”TOKYOBIKE 26″ というくらい、スタンダードなモデルなのですが、ここ最近MONOの勢いにおされて、なかなかきちんとご紹介する機会が少なくなってしまっているのも事実です…。
そこで、今回はこのTOKYOBIKE 26 について、MONOとのポイントを簡単に比較しながら、ご紹介していきたいと思います。
多少、26推しな記事になってしまいますが、微笑ましく読んでいただけましたら嬉しいです。
あえて、印象の近い写真を並べてみました。双子のようによく似ていますね。
この2つのモデルの大きな違いは3点、変速(ギア)の有り無し、価格、クイックリリース。
他にも細かい点の違いはありますが、今回はこの3つに絞って詳しくご説明いたします。
まずは、吉祥寺店の店長、ベッキーこと磯部に26とMONOの違いについて聞いてみました。
「やはりギアがあるかないか、というところは大きな違いだと思います。
TOKYOBIKE MONOは、ゆったりと走るのに向いていると感じています。5kmくらいまでの距離をのんびり走るようなイメージですね。
勢いよく走るのにはあまり向いていないな、というのが正直な感想です。」
実際に、同じ距離を2つのモデルで乗り比べた感想も話してくれました。
「高円寺にお店があったときに、高円寺から中目黒まで10km弱を26、MONOそれぞれで往復したことがありました。大通り(環状7号線)をまっすぐ、という感じで、坂のアップダウンもそれなりに多い道のりでしたが、比較してみると走ったあとの疲労感が大きく違うと感じました。
距離が長くなるほど、ギアを使うことで調整できるので疲れにくいと思います。
ギアがついていることでどんな状況でも快適に走れる、という意味では、坂などをあまり気にすることなく乗れるところが26のいいところだと思います。」
トーキョーバイクでは自転車の購入に訪れたお客様へ、一番最初に「どんな用途で自転車を使いたいですか?」「どのくらいの距離、自転車に乗りますか?」と質問させていただきます。
「家から駅までのちょっとした移動に使いたい」、「毎日のお買い物に使いたい」、「自転車通勤で10kmくらい移動したい」、「休日のおでかけで少し遠くまでサイクリングに使いたい」など、お客様によって想定している使い方は様々です。
このようなお客様の使い方に合わせて、おすすめの自転車のモデルをご案内させていただきます。
TOKYOBIKE 26は、8段変速(ギア)がついているので、場面に応じてギアの重さを変えることで、快適に走行することができます。
坂を上るときは軽いギアを使って負担を軽くし、座ったままでも楽に上れるように調整したり、大通りなど車と一緒に走るときには、重いギアを使ってスピードを出せるようにしたり、と状況に合わせてフレキシブルに対応することができます。
例えば7km以上の通勤で自転車を使いたい、という方へは、ギアのあるTOKYOBIKE 26がおすすめです。
TOKYOBIKE MONOは、変速がない代わりに、信号待ちのストップ・アンド・ゴーや、坂道でも苦労なくこぎ進めることができるようにと、こぎ心地の軽さにとてもこだわって設計しました。
ひとこぎごとのストレスを全くと言っていいほど感じないのですが、裏を返せば、スピード感のある走り、というのは苦手な自転車です。
そのため、短い距離で使いたい方や、ゆったりと自転車散歩に乗りたいという方は、MONOを選んでいただくと、とても気持ちよく乗っていただけると思います。
TOKYOBIKE 26のギア部分。
TOKYOBIKE MONOのギア部分。かなりすっきりしています。
26とMONOの価格差は、ずばり¥28,000。
決して安い金額ではないですが、トーキョーバイクの自転車は大切に扱っていただけたら10年以上乗ることもできる自転車です。
購入の前に、一度10年くらいの期間を想像してみることも大切ですね。
あとからMONOにギアをつけるということはできないというところは覚えておきたいポイントです。
一方で、MONOはギアが付いていない分、壊れにくいというメリットがあります。
また、車体の価格がお手頃なMONOは、自分好みのカスタマイズをしやすい*、というメリットもあります。
こぎ心地に影響するギア比(ギアの重さ)を調整したり、乗車姿勢に影響するハンドルバーの形を変えたり、太めのタイヤに変えたり…と使いながら、お好みのスタイルに変えていく楽しさは、自転車への愛着にもつながるので、おすすめしたいポイントでもあります。
*26でもカスタマイズは可能です。MONOのほうが価格的なハードルが下がる、という意味合いです。
ちなみにこの写真はMONOに乗っています。
最後のポイントはクイックリリース。
タイヤを簡単に付け外しができる機能のことをいいます。
26には、クイックリリースレバーが備え付けられているので、そのレバーを回すことで簡単にタイヤを外したり、固定したりすることができます。
MONOはナットを使ってタイヤが固定されているので、付け外しには工具を使う必要があります。
これが何に影響するのか、というと、端的に言えば自転車の楽しみ方の幅が広がることかな、と思います。
例えば前後のタイヤを外して、輪行袋という袋にまとめることで電車内に持ち込んだり、前輪だけ外して車に積み込んで少し遠出した先で自転車に乗る、という楽しみ方ができるのです。
輪行については、中目黒店の女性スタッフ、にっしーこと西村がこちらの記事を書いているので、合わせてご覧ください。
また、タイヤ交換をご自身で行うことも簡単にできるので、自転車屋さんが近くにない、という方や、自分でも簡単なメンテナンスをやってみたいという方には、このクイックリリースがあることで、できることの幅が広がります。
こちらのレバーがクイックリリースレバー。
こんな風に簡単にタイヤが外せます。車の積み込みにも便利。
いかがでしょうか。
この他にも、塗装の仕上げが異なるということや、ハンドルの形が異なる、という細かな違いもあるのですが、今回はTOKYOBIKE 26にあって、MONOにないもの、という観点で、機能や乗り心地に関わるポイントをご紹介しました。
一般的なシティサイクルの場合、3~5年位しっかり使うとそろそろ買い替えかな?と思ったりするかもしれませんが、トーキョーバイクの自転車はメンテナンスを行うことでもっと長く楽しめて、自分の相棒になる自転車です。
決して安くはないお買い物なので、いろいろなポイントから。ご自身にあった自転車を選んでいただけたらと思います。
自転車選びの際にわからないことや、悩むことがあれば、お気軽にお店のスタッフやオンラインストアにお尋ねくださいね!