こんにちは、トーキョーバイクの谷澤です。
春、自転車で街を走るのに一番気持ち良い季節がやってきました。
コロナウイルスの影響で、なかなか楽しくおでかけをする、という状況ではなくなってしまいましたが、世界各国でも人との距離を保ちながら運動や移動ができるという点から自転車の価値が見直されているそうです。
こんな状況だからこそ、わたしたちトーキョーバイクも、少しでも明るく生活ができる道具を届けていけたら、という思いでおります。
さて、この春初めてビジュアルブックを作りました。
Tokyobike Shop各店や、全国の取扱店で手にとっていただけます。
自分たちで言うのもなんだか少し恥ずかしいですが、自転車のある暮らしの良さが伝わる、いいものが作れたんじゃないかな、と思っています。
このスタッフノートは、そんなビジュアルブックの制作裏話を書きたいと思います。
自転車がある暮らしの楽しさ、わくわくする気持ちを伝えたい。
遡ること約6ヶ月、2019年10月。
来春には新しいモデルの発売や、新色の自転車の発売を控え、2020 Springのカタログ会議を行いました。
そこでスタッフから出てきた言葉は、「もっと自転車の楽しさを伝えられるツールを作りたい」「自転車がある暮らしを想像してもらえるものを作りたい」というものでした。
トーキョーバイクのカタログを手にとっていただいたことのある方は、ご存知かもしれませんが、わたしたちがいつも作っているカタログは、自転車のモデルとカラーが一覧で見られるよう、1枚の紙にまとまったものとなっています。
パッとひと目で全ての自転車が見られる便利さや、手軽に持ち帰っていただいてゆっくりおうちで考えていただくという良い点はあるものの、自転車のある暮らしや、乗っているイメージが持てる写真を載せられない、という難しさも感じていました。
プロダクトの情報だけじゃなく、わたしたちが普段感じている自転車がある暮らしの楽しさ、わくわくする気持ちを伝えたい。
それは、今までなかなかトーキョーバイクが冊子や動画などあまり形にしてこなかった部分を、もう一度見つめ直して言葉や写真にしていく作業となりました。
何を伝えていくか、要素を書き出した、いわば”ビジュアルブックの卵”
はじめての試みに、トライアンドエラーの繰り返し…
制作の中心となったのはかつて中目黒店に立っていた可瀬、田代、谷澤と、レンタルズ谷中に立っていた橋原の4人。
昨年の秋くらいから、チームとして新しい商品やニュースの情報発信を企画・作成しています。
ビジュアルブックとして、主に写真で構成しよう、という考えはあったものの、今まで取り組んだことのない制作物に、何をどこまで説明しようか、どんな文章にしたらよいか、そして写真をどこで撮影するか…
何度も4人で顔をつきあわせて悩みました。
とにかくトライアンドエラーという感じに、文章を考えていれてみてはやり直し、写真を撮影してみてはロケ地から考え直しの連続でした。
デザインを手伝ってくれたのは、これまたレンタルズ谷中の元スタッフ。
最終の形が見えてくると、何が足りていないのかがはっきりし、道筋がたてやすくなっていきました。
ときには開店前の店舗で撮影したり…(写真は前日夜のセッティング)
2月のある朝、半袖で橋を駆け抜けたり…
掲載した写真たちは、自転車のものばかりではありません。
色鮮やかな朝食や、口いっぱいに頬張りたくなるみたらし団子。
自転車に乗って偶然出会う居心地のいい場所や、歩きや車では気がつかない景色。
トーキョーバイクらしいのんびりした空気を感じていただけると思います。
人それぞれ自転車に乗る理由や、生活のスタイルは異なります。
いろいろな人の生活に寄り添える道具が自転車なんだ、そしてそこには新鮮な出会いや徒歩や車では知らなかった楽しさがあるんだ、ということをこのビジュアルブックを通じて、感じていただけたらとても嬉しく思います。
Tokyobike Shopや、全国の取扱店で見つけたら、ぜひ手にとってご覧くださいね。