トーキョーバイクが2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞に選出され、ロングライフデザイン賞を受賞しました。ロングライフデザイン賞は、10年以上継続的に提供され、時代と共に変化する価値観を超えて、スタンダードであり続ける力を持った商品・サービスにおくられる賞です。
トーキョーバイクは街を楽しむための自転車として、2002年に発売しました。発売当時、自転車は休日のスポーツとしての自転車(ロードバイク・マウンテンバイク)か単なる移動運搬の道具としてのママチャリという選択肢にほぼ限られている中、都会におけるコミューターとしての可能性を徹底して追求した自転車を作りました。「街を楽しむ」コンセプトを発信し続け、現在では子供車から大人車まで、幅広い世代の方に世界30ヵ国以上で愛用されています。
発売から約20年間、数多くの皆様にご愛用いただき、受賞することができました。これからも、さらに多くの人々に「街は楽しい」「暮らしは楽しい」ということをお伝えしていけるよう努めます。
<審査員からの評価コメント>
「東京をデザインする」カルチャーを作るために生まれたトーキョーバイク。早く走ることが目的ではなく、なんでもない日常に細やかな変化を加えるツールとしての自転車を作っている。彼らは東京を楽しむプロフェッショナル集団であり、繋がりを持つための”物”ではなく、エモーショナルな”こと”のツールを提供している。彼らが繋がりを持つ人たちに共通するのは、”丁寧”に生きようとする志であり、価値観を共有する術だと思う。「旅人は住む人のように、住む人は旅人のように」とトーキョーバイクが唱えるこの素敵なフレーズに、自転車を通して遭遇する心を満たす出会いが想像される。