■写真館開催に寄せて
 
いまがあることで未来につながっていく。
あたりまえのことだけど、いまの自分が元気で笑って過ごせているだけでも奇跡のような日々だと最近実感しています。喜怒哀楽、さまざまな感情を抱きながら過ぎ去る日々。
いい時もつらい時も、ありのままのひかりをひかり写真館は残します。
 

写真は撮った瞬間から過去になります。
少し先の未来に手元に写真が届いた時、そこに写っているのは過去の自分ですが、それを見つめる現在の自分が未来に思いを馳せる瞬間もあるはずです。
写真はいまのひかりを閉じ込めて過去・現在・未来を行き来するという、不思議な特性を持っています。
 
モノクロで色がない写真館ですが、「いまのひかりを永く残す」というシンプルな目的で撮影を続けているのが、ひかり写真館です。
そのためフイルムのネガは僕が生きている限りずっと保管していつでも再びプリントできる体制にしています。
 
今回のテーマは「大切なものと人」。
トーキョーバイクですので自転車はもちろん、いま打ち込んでいる趣味のものを持ってきていただいてもOKです。
家族でも友人でも、当たり前にそばにいる人と撮るのは少し気恥ずかしいかもしれませんが、せっかくのいまを残したい大切な人がいることはそれだけで幸せです。
あなたとその人のひかりをどうぞ残しに来てください。
 
撮影・現像・発送など全て手作業なのでお時間をいただきますが、「撮っておいてよかったな…」と遠い未来にも思えるように一枚一枚シャッターを切ります。
 

竹内 貴誉詞

■竹内 貴誉詞（たけうち たかよし）
 
1989年生まれ。鹿児島を拠点に活動する写真家。全国各地のギャラリー・店舗で肖像写真を撮影する【ひかり写真館】を主催。
撮影機材を乗せた車でさまざまな場所を巡るスタイルで、全国各地の協力店舗で年に一回、毎年撮影会を開催している。
ライフワークとして、乗り手と車の関係性を大判カメラで写す 【Car with us.】シリーズも撮影中。自転車屋さんでの撮影会はトーキョーバイクが初めてです。
 
Instagram：@gowasu0302
ひかり写真館 HP：https://www.hikarips.com/