【自転車のサイズ選び】SとM、MとLはどう違う?〜ホリゾンタルフレーム編〜

Products | 2023.07.05

自転車のサイズを選ぶとき、身長によっては「SサイズとMサイズ (もしくはMサイズとLサイズ) どっちが良いだろう?」と悩まれる方もいるのではないでしょうか。
複数サイズに乗れる「はざま」身長にあたるスタッフに、乗り心地の違いやサイズ選びのポイントについて聞いてみました。

 

今回は、ホリゾンタルフレーム編です。

 

スタッガードフレームのサイズ比較はこちら

TOKYOBIKE BISOUのようなスタッガードフレームでも、SとMのはざま(160cm)で比べてみました。

 

 


どっちのサイズも乗れちゃう?

ホリゾンタルフレームのはざま身長


対象モデル
TOKYOBIKE 26、TOKYOBIKE SPORT 9s、TOKYOBIKE CS、TOKYOBIKE MONO

 

SサイズとMサイズのはざま身長:165cm

MサイズとLサイズのはざま身長:175cm

 

ホリゾンタルフレームはS・M・Lの3サイズ展開です。タイヤは同一の大きさですが、フレームの大きさが異なります。

 

 

 

 身長165cm 

 SサイズとMサイズを比べてみました 

 

165cmの女性スタッフと男性スタッフが、SサイズとMサイズを比べてみました。

STAFF 1 (身長165cm)
好みのサイズ

Sサイズ
自転車歴

5年
自転車の使い方や頻度

以前は通勤で毎日片道5キロ程度。今は休日にごく近距離をたしなむ程度。

 


乗車姿勢はSサイズとMサイズでどう違いますか?

Sサイズは視界が開けてリラックスした感覚があります。腕を伸ばしすぎず、私の体にはちょうど良い距離でグリップを握るため、Mサイズに比べて少し体が起き上がる印象です。
 
Mサイズは体からより遠くに手を伸ばす姿勢になります。サドルからハンドルまで距離が長いので、上半身を前方へ伸ばすような感覚があり、よりスポーティな乗り心地に感じます。ぐんぐん前に進む感覚です。よく言えばスポーティ、悪く言えば頑張っている感じです。
 
胴体の大きさや腕の長さによって、グリップ位置の高低や遠さの感覚には個人差があります。
例えば私と同じ身長でも、「Sサイズはグリップ位置が低くて前傾姿勢が辛い」と言うスタッフもいます。
 
適応身長ギリギリの場合は、体とハンドルの距離感に注目して試乗するのがおすすめです。

 


サイズが大きくても足元に不安はないですか?

不安は全くありません!
Mサイズでサドルを一番下に下げた高さと、Sサイズに乗る時の6〜7cm上げているサドル位置がだいたい同じくらい。どちらも無理なく乗れています。

好みはSサイズとのことですが、その理由を教えてください。

以前はSサイズに乗っていて、今はMサイズに乗っています。好みのサイズはSサイズです。
 
どちらも気持ちよく乗れるので、サイズ選びとしてはどちらも正解で、乗車姿勢やそれに伴う乗り心地の違いなど、単純な好みの問題ですね。
 
よりリラックスした気持ちで街の風景を楽しみながら自転車に乗りたいと思っているので、そのスタイルにはSサイズが合っているように感じました。
 
買い替えのタイミングでSサイズからMサイズへ乗り変えたのは、見た目(26インチタイヤとフレームの大きさのバランス)がかっこいいなと思ったから。
今はハンドルバーをカスタマイズしたのでMサイズでもリラックスした乗車姿勢を取れるようになりました
見た目も乗り心地も理想通りです・・・!

 

 


ハンドルバーをカスタマイズ
幅が広く、高さがあるハンドルバーほど上体が起きてリラックスした姿勢を取れるようになります。

 

STAFF 2 (身長165cm)
好みのサイズ
Mサイズ
自転車歴
9年
自転車の使い方や頻度
トーキョーバイクは主に10km圏内の移動や買い物で使用しています。

 


乗車姿勢はSサイズとMサイズでどう違いますか?

Sサイズはグリップの位置が低いことに加え、自分の体には近すぎるように感じます。そのため肩が下に落ちるような、少し窮屈な感覚があります。

 

Mサイズは程よい前傾姿勢でハンドルまでの距離もちょうどよく、プロムナードハンドル※1のような手前に曲がっているタイプのハンドルへのカスタムも検討できるくらい、余裕がある距離です。


サイズが大きくても足元に不安はないですか?

スポーツバイクを何台か所有しているため、サドルは少し高めで乗ることが多く、不安はないです。
停車時はサドルではなく、前へ降りるようにしてトップチューブに腰を下ろす※2と足がしっかり地面について安心です。

好みはMサイズとのことですが、その理由を教えてください。

コンパクトに、腕に力がかかるように乗るのであればSサイズですが、少しリラックスして乗りたいのでMサイズが好みです。
また、Mサイズのほうが体格と車体サイズのバランスが良く、トップチューブも地面から水平に近いので見た目も含めてMサイズを選びました。

 

ハンドル、ステムのカスタム※3で乗車姿勢はかなり変わってくるので、すでにトーキョーバイクを所有されている方も新たに購入予定の方も、気になっている方はぜひお店に相談しにきてください!

 

 


※1プロムナードハンドル

TOKYOBIKE BISOUやLEGERに標準装備されている、高さのあるワイドなハンドルバー。その他のモデルにも取り付け可能です。

 

※2トップチューブに腰を下ろす

自転車の一番上に伸びているパイプ。ホリゾンタルフレームの場合、停車時はサドルに腰掛けたままでなく、トップチューブの上に降りるようにして止まるとしっかり足が地面に着きます。

 

※3ステムのカスタム

ハンドルバーとフレームを繋ぐ首のような部分。突き出し位置を調整したり、形状を変えることでハンドルバーの位置を変えることができます。

 

 

 身長175cm 

 MサイズとLサイズを比べてみました 

 

172cmの女性スタッフと175cmの男性スタッフが、MサイズとLサイズを比べてみました。

STAFF 3(身長172cm)
好みのサイズ
Lサイズ (持っているのはMサイズ。)
自転車歴
5年
自転車の使い方や頻度
以前は通勤で片道7kmを毎日使っていましたが、今は近所の買い物や週末片道10km以内のおでかけに。

 


乗車姿勢はMサイズとLサイズでどう違いますか?

Mサイズは体とグリップの距離が近く、懐や足元が少し狭いと感じます。
特に、TOKYOBIKE MONOのような手前に湾曲している弓形のハンドルバーではさらに狭さが強調されます。
肘も余り、コンパクトな印象で、ハンドルの取り回しはクイックな操作性に感じます。

 

また、フレームもハンドルバーも全体的に少し位置が低いMサイズは腕に体重がかかりやすく、前方への負荷が強い感覚があります。

 

一方Lサイズでは、身体と腕の間や足元に十分な空間ができます。
ハンドルへの距離は遠くなりますが、前傾になるというよりは懐の空間が広がるようなイメージで、ゆとりある乗車姿勢という印象です。
グリップ位置が高くなることで腕が自然と前へ伸び、上体が少し起きます。

 

 


サイズが大きくても足元に不安はないですか?

足元の不安は特にないです。
Mサイズだと12cm~14cmくらいサドルを上げた状態で、Lサイズの場合は4cmほど上げたくらいがちょうど良いです。
写真よりももう少しつま先立ちになるくらいの高さのほうが、こいでいる時の気持ちよさはありそうです。

好みはLサイズとのことですが、その理由を教えてください。

今持っている自転車は、購入時にLサイズの在庫がなく、結構悩みましたが、最終的に在庫のあったMサイズを選びました。

 

高低差のないフラットな弓形のハンドルバーがついていたモデルで、フレームサイズとしてもMサイズでグリップの位置が低かったため、肩周りに負荷がかかったり手首への力の乗り方がつらい感じがしていました。

 

現在は突き出しの長い上向きのステムでハンドルバーの位置を高くし、さらに手前に湾曲したワイドなハンドルバーに変えて、姿勢にゆとりがでるようカスタマイズしています。
腰が立って重心が後ろにかかる姿勢で乗るのが好きなので、現在のスタイルで満足しています。

 

ただ、それでも足元の空間としては狭い感じがしています。「もっと広々乗りたいなぁ」と思ってしまうので、次買うときはきっとLサイズを選びます。

 

 


 

ステムのカスタム

ハンドルバーとフレームを繋ぐ首のような部分。突き出し位置を調整したり、形状を変えることでハンドルバーの位置を変えることができます。

 

 

 

STAFF 4 (身長175cm)
好みのサイズ
Mサイズ
自転車歴
本格的なスポーツバイクを購入してからだと15年くらい。
自転車の使い方や頻度
以前は通勤でほぼ毎日使用。最近は休日たまに乗るくらい。

 


乗車姿勢はMサイズとLサイズでどう違いますか?

Mサイズの方がグリップ位置が低いので、しっかりハンドルに荷重がかけられている印象です。私の場合は、少し前かがみな姿勢になります。

 

Lサイズはグリップ位置が高くなるので少し体が起きた姿勢になります。グリップへの距離は遠くなり、特に長時間乗っていると腕が疲れることがあります。このくらいの前傾具合だともう少し手前に戻るハンドルで乗りたいかなと思います。


サイズが大きくても足元に不安はないですか?

漕ぎやすさ優先でサドルは気持ち高めに設定しているため、どちらのサイズも足元は同じくらいのゆとりになっています。
Lサイズでもサドルは一番下ではなく、数センチ上げている状態です。

 

厚みのあるサドルにカスタムした場合には、Lサイズだとちょうどいい高さまで下げきれなくなるかもしれません。


好みはMサイズとのことですが、その理由を教えてください。

普段はMサイズに乗っています。
ピスト系の自転車から乗り始めたのでコンパクトなフレームの方が好きなのでこのサイズにしました。

 

さらにステムを短く、ハンドルバーも手前に湾曲したものに交換して乗っています。
サドルがある程度まで上げた状態になるのも、見た目が良くていいかなと思います。

 
いかがでしたでしょうか。
 
微妙なサイズの違いでも乗り心地は異なりますし、体格や好きな姿勢によって好みのサイズは人それぞれです。
カスタマイズをして自分の理想に近づけているスタッフも多くいます。
 
迷っている方はぜひ一度、Tokyobike Shopや一部の取扱店などで試乗されるのがおすすめです。
試乗が難しく、決めきれない方はtokyobikeオンラインストアやTokyobike Shopまでメールやお電話でお気軽にご相談ください。

 

スタッガードフレームのサイズ比較はこちら

TOKYOBIKE BISOUのようなスタッガードフレームでも、SとMのはざま(160cm)で比べてみました。